まずは自己紹介を・・・
不動産鑑定士として独立して5年。 思えば、鑑定士になるまでには紆余曲折がありました。
大学では法律を専攻しましたが、就職先は東京のいわゆる外資系コンサルティング会社。“製薬会社の組織改革や通販会社のシステム変革に従事した。”といえば聞こえはいいですが、データ分析の泥臭い仕事の毎日。 数年間勤務の後、父親の病気を理由に福井に帰郷し、今度は福井県庁で働くことになりました。土木事務所での経理業務や入札参加資格、建設業許可業務の経験を経て、政策推進課で福井県庁を売り込む仕事に従事し、さらに広報課でテレビ番組の企画・制作をし、夜遅くまで汗をかくうちに気がつくと10年が経過。 その後、県庁を退職して一念発起して、以前から興味のあった不動産鑑定士試験に挑戦。なんとか合格して、修行を終え、個人事業主として独立開業、法人化と進み、現在に至ります。
ところで、皆さんは、かのスティーブ・ジョブス氏が生前スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチを聞いたことがありますか。いまや伝説のスピーチの一つに数えられていますが、内容は15分ほどの短いものです(ユーチューブ等でもご覧になれます)。その中に「You’ve got to find what you love!」や「Stay hungry. Stay foolish.」といった名言とともに、「You have to trust that the dots will somehow connect in your future」(あなたが歩んできた「点」と「点」は将来なんらかの形で結ばれる)という言葉があります。
改めて自分の人生を振り返ってみますと、外資コンサル、公務員、サラリーマン鑑定士、そして独立開業ということで、全く異なる分野で全く異なる立場で仕事をしてきており、バラエティに富んでいるといえば聞こえはよいですが、まさに「根無し草」の人生です。そして、40を過ぎた今でも不惑どころか、まだまだ大事・小事に惑う毎日です。 しかし、自分は惑いながらも、不動産鑑定士として生きていくという道を選びました。自分で選んだ以上は、これが天職だと胸を張って言えるよう、これまでそれぞれの職場で身に着けてきた一見関連性のないような「点」をしっかりとつなげて「線」、さらには「面」にし、自分にしか出せない付加価値を加えて世の中に貢献していけたらという思いを新たにしております。
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